唐桑御殿
気仙沼市唐桑町は、太平洋に面したリアス式海岸沿いに開けた漁業を生業としてきた地域です。
昭和30年代後半から40年代には、遠洋マグロ船が隆盛を誇った時代ですが、マグロ船の船頭など多くの船員は年に1度帰る自宅は御殿のように!との思いで建てた「唐桑御殿」と呼ばれる入母屋作りの豪壮な家が沢山あります。
今日はその草分け的な初期の「唐桑御殿」をご紹介します。
昭和36年建築の「欅普請」の住宅です。
これは一体住宅ですか?寺院ですか??と驚くような複雑な屋根です。
6畳ほどの玄関の脇に階段がありますが、それぞれのガラスには組物で飾りが施してあります。
この欄間は、○○さんが造ったものだ・・とか、懐かしそうにおばあさんは話し、話もつきません。
茶の間の差物はセイが49cmも有り、漆が厚く塗り重ねて有りました。
奥の客間の付け書院の組み物も見事です。
床の間と床脇 秋田杉以外は全て自分の山から切り出した材木を使っているそうで、勿論この床柱も自宅の山からだそうです。
光と影を愛でる日本の美意識がそこかしこに溢れています。
4世代が賑やかに住む昔懐かしい日本の原風景がここでは普通の暮らしです。
見えないところにもこだわりの仕上げ。
最後に駄目押し!
唐桑町の普段の昼食です。
手前の鉢はイワノリ、オレンジが特大ムール貝、何しろ直ぐ傍が青く澄んだ海ですから。
私は有り難くご馳走になりました。皆様、すみません。「ma」
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